
臨月に入ると「動け動け」と言われるようになる。
なんでもたくさん動くことによってオナカの赤ちゃんが下がってきて安産につながるというのだ。
当初里帰りしたら、今まで同様マタニティビクスとマタニティスイミングに通おうと思っていたんだけど、
意外と毎日忙しく(ベビー用品の最終買い出しや、お洗濯や産院通いなどで)、そうこうしているうちに産まれてしまいそうなので、「ま、自分で動けばいっか・・・」と通うのをやめることにした。
入院予定の産院の院長先生は「健康であるなら、臨月入ったら江ノ島一周してくるぐらいで丁度よい」とおっしゃるので、先週末、実家にやってきた旦那と一緒に安産目指して江ノ島一周を回ることにした。
実家から江ノ島までは車で30分ほど。お昼ご飯も江ノ島で何か食べようか。

駐車場の真ん前にあるお店に大行列が。30人くらいは並んでいるだろうか?隣のお店はガラガラなのに・・・
ガラガラのお店で食べるのもどうかと思い、とりあえずなんの気なしに歩き始める。とそこにネコが。
カメラを持っていた旦那がふらふらとおっかける。私もそれに続く。
すごい、江ノ島にはたくさんのネコが!写真を撮りながらネコに誘われるように狭い路地裏に入っていった。


「この辺にどこか食べる所はないのかな?」

江ノ島に到着した時に「昨日彦麻呂が行ってたお魚の美味しそうなお店は江ノ島だったっけ?」なんて話してたので、超タイムリーじゃん!
でも、テレビで紹介されてたから混んでるかもねーと半信半疑で店内を覗くと、日曜の昼間だというのにお客さんは二人。でも、なんとなく「美味しいものを出してくれるに違いない」という感が働き、お店に入った。
壁には加山雄三のサインがさりげなく飾ってある。
お店の人:「江ノ島一美味しいお店へようこそーー」
旦那:「何を食べるのがお勧めですか?」
お店の人:「金目鯛の煮付け定食とお刺身定食を一つずつ、それに生シラスを単品で注文して、お二人で分けるのがお勧めだね」
陽気そうな店員のおばちゃんが答えてくれた。
旦那・私「じゃ、それで!!」

店主曰く、今はシラスの穫れる量が減ってしまって江ノ島でやってるお店でも江ノ島の生シラスを出しているお店は少ないんだそう。でも、ここいのうえの生シラスは本家本元地元産だということだ。そんな話を聞きながら出て来た生シラス。
おぉ!シラスがピン!!としてる。それに透き通った奇麗なグレー色。それを卸し生姜とさっとかけた醤油で頂く。全然臭みがなく、歯ごたえがあって美味しい!!
店主:「このピンっと立ってるのが地元産。ベチョッとしてたり白っぽくなってるのはあやしいね」ということらしい。ふむふむ。良かった、このお店に入って。
続いてやってきた刺身定食と金目鯛定食。定食なので、魚の出しがよく出た荒汁と漬け物とイカの塩辛とシラスの天ぷらとご飯が付いてきた。このイカの塩辛!!さりげなく出て来た割には超美味いんですけどー!それにサービスで「ちゃせんぼう」という江ノ島の海藻の佃煮を出してくれた。歯ごたえたっぷりでこれまた美味。
刺身も新鮮だし、金目鯛の煮付けのほくほく感ととろとろ感とそして味付けの美味しい事!!すっかりいのうえ
の店主が出す料理に魅了されてしまった。



ここのお店は昔から来てくれている常連さんを大事にするので、自ら宣伝ということをやっていないんだそう。
江ノ島に行って「島のもの」が食べたい方はぜひどうぞ。ちなみにこの日のランチ代は二人合わせて4,600円でした。
さて、体重増加を気にしなければいけない臨月の私。いつも茶碗半杯くらいのご飯量にしてたのに、今日ばかりはあまりの美味しさにたっぷり茶碗一杯ついでもらったご飯をペロリと平らげてしまった。いやいや、歩かねば!
すっかり満足してお店を出て、教えてもらった江ノ島頂上への道を上っていく。これが江ノ島の住宅地の細い小道をいく順路。人が少ないけど、結構急な階段を上がっていく。歩く事10分くらい、あっという間に見晴らしのよい高台に躍り出た。今日は観光ではなくあくまで「歩く事」がメインなので、神社巡りもせず、エスカー(100円ー350円くらいで楽々エスカレーターで移動できるのだ)を使うこともせず、お金かかる館内にも入る事もせず、ひたすら歩く。
江ノ島。知らなかったけど、結構階段が多くアップダウンの激しい所だ。「安産安産!!(いっぱい食べたし)よーし歩くぞー!」と張り切っていたのも最初のうちだけ。私の体の悲鳴は即やってきた。階段30段くらい上がるともう太ももの筋肉がプルプルしてる。息も切れてなんだか苦しいし。転ばないように旦那に手を持ってもらって上るんだけど、旦那の配慮して遅くしてくれてるペースにもついていけない!しかも階段上りって使った筋肉を休めても疲れがリセットされないから、次の階段の固まりに遭遇した時、すぐに筋肉がプルプルと悲鳴をあげ始めるんだよね。
一応、体力には自信があったんだけどな・・・。
一応、中学・高校時代陸上部だったんだけど。(坂登りダッシュとか階段上りとか鍛えていたのに)
それに、妊娠する前はジムにも通ってたし。
安定期に入ってからはマタニティビクスとマタニティスイミングにも通っていたのに。
いろいろ思うことはあっても、いかんせん、太ももがプルプル震えて「無理無理!休憩休憩!」と私に訴えかける。
階段の途中で「え?もう休憩?」と不思議がる旦那にしがみついて何度休憩したことだろう。
旦那はそんなヘトヘトになってる私を見てちょっとうれしそう。なぜなら、こういう道を歩く時、いつも「休もう」とか「本当にまだ歩くの?」「誰だよ、この道行こうって言い出したの?」とか不平不満を言うのは旦那だったから。北海道ツーリングで神威岬に行った時もそうだったしなー。
50分ほど歩いて大体江ノ島一周に近いコースを周り終えた時、もう私は早く坂道や階段のない所に行きたかった。だって、妊娠前からかれこれ10kg近く増えた私。10kgの米を持ち歩いていると考えれば、そりゃ体も悲鳴をあげますよ・・・
とその時、横道に続く一つの階段が現れた。いつもの私だったら「せっかく来たし寄ってこう!」と嫌がる旦那を無理矢理連れて行く所、見て見ぬふりして通り過ぎようとした。
旦那:「(急な上り階段を見ながら)あっちにも他の道があるよ。行く?」
私:「(・・・分かってるくせに・・) 行かない。」
旦那:「まじ?じょじょが行きたいんだったら、俺はいいよ、行っても。」(←うれしそう)
私:「だって階段あるもんーーー」
旦那:「へへへへー。そういう発言珍しいよねーマジで。」
本当に楽しそうだ。私が疲れて弱気なのがそんなにうれしいのかな・・・
でも、転ばないように始終手をつないでくれていたり、ちょっとしたことに気を配ってくれたりで、旦那には本当に感謝!
これで終わりにしないで、出産まで無理しない程度に体をいっぱい動かして安産に向けてがんばるぞー!
ちなみに江ノ島は結構あちこちにトイレがあって、臨月に入ってからというもの、10ー20分に一回行く私でもトイレに困る事はなかった。
臨月に入った元気な妊婦さん、旦那さんとお手てつなぎながらお散歩するのもお勧めですよ。
「江ノ島一周してくるぐらいで丁度よい」って、ひたすら3時間歩き続けるより階段もあってニンプ向けだわね(笑)
院長先生ってばよくわかってらっしゃる!
これを続ければ安産間違いなし。
骨盤がメシッメシッと痛み出す日も近い・・・かもね。
ふぁいと〜
って毎日江ノ島には行けないよー。
(だってきつすぎ!(^^;)
でも毎日1時間以上のお散歩とマンションの階段上り降りをしているよ。
ベビはまだまだよく動いているので、下がって来ているのかどうか・・・
骨盤メシッメシッの日が待ち遠しいわー。
足の付け根がズドンと痛いのは骨盤メシメシとはまた違うんだよね?