2005年04月22日

制作欲

piano_cover01.jpg半年に一度くらい「家の中を無性にいじりたい衝動」にかられる。
それは何かを作ることで満たされたり、部屋の模様替えで満足したり、大掃除でもないのに家を徹底的に掃除したりすることで落ち着く。
昨年10月頃は急にソファーが欲しくなったものの、ちゃんとしたソファーはいずれ引っ越すであろう新居のインテリアに合わせて買い揃えたいという希望から、そんなにお金はかけられなかった。考えたあげく、捨てようと思っていたカーペット3枚をソファサイズに折り畳んで、その上に布をかけてソファーにしようと思いついた。
もちろんソファーカバーになる生地は日暮里の生地問屋街で買って来る。ガタガタとミシンで端っこを縫い、その余り生地で小物入れと、ティッシュケースを作ると・・。
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2000円弱で、部屋全体が焦げ茶のトーンで統一されたリビングと変身した。
お裁縫って素晴らしいと思える瞬間だ。
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次の衝動は突然やってきた。その電話が来るまで、自分では何か作るつもりも、代えるつもりもなかった。

「今日はお天気も良いし、新しいテーブルクロスが欲しいので日暮里に行こうよ」
という実家の母からのお誘いの声。

日暮里、と聞いた瞬間、ムクムクムクと音を立てて創作意欲の芽が急速に伸び始めたのだった。次何か作るなら、と候補に挙がっているものは、あるにはあるのだから。

電子ピアノのカバー
今から6年ほど前に購入したYAMAHAのクラビノーバ。ずっと実家にピアノがあって弾いていたので、一人暮らしをする時に弾けなくなるのが寂しくて買ったお気に入りのピアノ。今はタイで買って来た朱色のタペストリーがカバーになっている。

お布団カバー
元々、ミシンを買うのに反対だった旦那に、
ミシンがあれば、シーツとか、布団カバーとか買ったら高いものも安く作れるよ!
と説き伏せて買ったものの、未だに作ってないのが現状。でも、好きな布で作れたら
いいな、とは思っているんだけど。

タイヤカバー
スタッドレスタイヤを持っている方は共通の悩みだと思うんだけど、置き場所に困る。私はもちろん軒下やベランダなど、外置くにものだと思っていたのに、旦那の強い希望で部屋の中に置かれることになった。タイヤ4本って結構な大きさ。家にあった黄色のマルチカバーがかかっている。が、部屋の圧迫感は変わらない。なんとかして、スマートに見せたいところだ。

カバーの一つ一つは気にいっているものの、統一感のかけらがない。部屋を広く見せる為には、統一感はとっても大事だということは、リビングで立証済み。ただ、手をつけなかったのはどれも結構大作になりそうで面倒くさそうだったから。だってミシンで縫う距離がどれも長そうでしょ?

トマト館で生地を見ているうちに、布団カバーを作ってみようと思い始める。肌触りが肝心だから、やっぱ綿100%の生地を選ぼう。ポイントになる柄プリントの生地も選んで。
うちのベッドはダブルだから、幅が140cmは必要。しかし、気に入った生地は105cmときた。ええと、何メートル買えばいいんだろう・・・。と思いながら、同じトーンでついでにピアノカバーとタイヤカバーも作ってしまえという気分に変わってくる。
布団に4m、ピアノカバーに2m、タイヤカバーに2mで合計8mを買う。金額はメーター辺り200円なんで1600円だ。安い!!
合わせる柄はメーター辺り580円の生地にして、1.5mお買い上げ。2500円弱の生地代を支払ってずっしり重い生地を手にした。(安いのはいいだけど、生地って意外と重いのよね)

母はというと、悩みに悩んで、モスグリーンの花柄の生地に決めた模様。100cm×180cmのテーブルに合うように、生地を購入。1100円のテーブルクロス。これまた安い!
安さに感動していると、会計を済ませた母から

母:「はいっ!」と今買ったばかりの生地を渡された。

・・・「はいっ!」!?
(もしかして縫えということですか?オカーサマ?)

元々、人に縫わせるつもりで、生地買いに付き合わせたらしい・・・
ま、端っこ縫うだけだからいいんだけど・・・。

私:「縫う前のアイロンで折り目つけるのくらいやってよー」というと、
母:「それが面倒くさいんじゃないー」と明るくおっしゃる。

その面倒くさいのやるの、私なんだけど・・・?

母:「母の日ってことでいいからさっ」

とさらに付け足された。どちらかというと、自分で良さそうと思うものを考えてプレゼントなりお手伝いなりする方が好きなんだけどな。母の日を"ダシ"にされると縫わない訳にもいかんだろう・・・。
昔は母は毎日のようにパッチワークをして、家中のあらゆるものがパッチワークだらけになってた時代もあるのに、老眼になってしまうと、細かいものを見るのがおっくうなんですと。ま、しょうがないか・・・と引き受けたんだけど、全くちゃっかりしてるよなぁ。

そんなわけで、翌日PCもつけずにミシンとガタガタ戯れること1日。ようやく2つ、出来上がった。

テーブルクロス
生地を直角に切ることが一番難しかった。
格子模様の入ったような生地はいいんだけど、花柄のような生地はたとえ、生地のミミに合わせて半分に折り、生地を輪にしてハサミをいれてもキレイな直角になってくれなかった。
結局私がとった方法は、生地の折り目通りにハサミをいれて、折り目通りに3つ折にしてアイロンを当てること。言っちゃなんけど、すんごい労力を要したよ。
なんかもっといい方法あるのかな〜?

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ピアノカバー
格子の地模様に元気が出そうな黄緑と黄色の花柄を合わせた。そのままだとぼやける印象だったので、ソファーの余り生地の茶色で引き締めて。
piano_cover03.jpg今までは面倒くさくてやらなかった切り口もきちんとかがり縫いをしたり、中表で縫った柄の部分をもう一度上からミシンがけして、縫い目をピシっと見せたりなんてことにも挑戦。
私は型紙とチャコペーパーを一切使わない主義だ。だって面倒くさいんだもん。勘で布切って適当に待ち針で留めてそのままミシンで縫うのが好き。どこをどう縫ったら完成形に近づくのか想像しながら縫って、思い通りの形に出来上がる瞬間がたまらないんだ。

次はタイヤカバーと掛け布団カバー。どこをどう縫えばいいのか、思案する日々は続いている。
posted by JOJO at 14:52| Comment(2) | JOJOのお気に入り
この記事へのコメント
お疲れ様です。
シーツや、カバーなど、大物類は本当に大変だよね。縫い目を見せちゃうなんて、凄腕!
それにしてもJOJOさんは、何でも出来るスーパーレディーだね!
ミシンなんて、もう何年出していないことか…。
Posted by M at 2005年04月25日 11:26
本当に時々、やりたくなるんですよ。
でも、私Mさんみたいに上手に観葉植物育てられないからな〜。
JOJOLOGにガーデニングっていうカテゴリがあるんだけど、後から見てみると虫観察日記みたいになっているのがショック。
Posted by JOJO at 2005年04月26日 12:24
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