2005年04月15日

袋田の滝ツーリング

fukuroda01.jpg恒例(?)の袋田の滝ツーリング。ここしばらく100kmを超えるツーリングに行ってなかったので、1週間前にお友達のI君からお誘いがかかってから、すっかり行く気満々だった。が、微妙なのはお天気。週間天気予報は曇り〜雨を示していた。
明日に迫った土曜日、天気予報は晴れへと変わる。そうなら、やっぱ行くしかないでしょう。

待ち合わせはいつもの新M駅に7時なので、5時に起きることにする。昔だったら5時起床するなんてツーリングって感じ!!と眠い目をこすったものだけど、ここ2年ほど我が家は4時半起き。なんだ、いつもより30分もゆっくり寝れるじゃーんと余裕顔である。
前日の夜にバイクを出しやすい場所に移動させ(いつもは車の後ろにおいてある)、メット・グローブ・タンクバック・ウェストーポーチ・革パンにジャケットを玄関へと準備する。
「明日は気持ち良く走れますように」
22時過ぎに消灯した。(←早すぎ?)さて。4時半。まだ30分早いけど、なんとなく目覚める。今日はツーリング、と思っただけでもうベッドから飛び出してしまいたい気分。だけど、あんまり早すぎてもやることないので、5時までうだうだして過ごす。5時にはすっかり目が覚め、軽めに朝食を取り、準備をいろいろして、バイクの暖気を始めたのが6時過ぎである。
先週洗車していたので、なんとなくバイクはピカピカ。少々のホコリは・・・風で飛ばしてしまえ。

今日も無事におうちに帰ってこよう。

いつものようにそう念じた後、待ち合わせの場所へととりあえず小ツーリングだ。

冬用から3シーズン用へと変えたグローブの握り心地も悪くない。旦那のグローブは・・・老朽化の為穴が空いていた。同じ時期に買ったはずなのにな、ハードな走り・・・してるから?
晴れ、と言ってたのに、なぜか天気はどんより曇ってて、本当に晴れるんだろうなぁ、と不信感でいっぱいだった。曇った空をうらめしそうに見上げつつ、とりあえずガソリンスタンドで給油する。ツーリングの時は集合前にガソリン満タンにするのは常識なのだ。
ガソリンをいれていると、何台かバイクが”いい音”立てて通り過ぎていく。
お、そちらもツーリングかい?いいですねぇ。なんて親しみの気持ちを込めて(勝手に)見送った。

後少しで新M駅、というところでメットにポツリポツリと水滴が付き始めた。まさか、とは思うけど、雨ですかい!? 信号待ちの間、旦那に「カッパ・・・」というと「持ってきてないねぇ・・・」と言う。そうだよね、だって今日は雨なんて考えてなかったもの!!それに、すごく寒い。雨が気化熱で辺りの空気を冷やしているようだ、と思った。
ちょっとブルーになりながらも、集合場所に到着すると、既に数台のバイクが待っていた。
毎度のことだけど、大型バイクが並ぶのはカッコいいですね〜。
fukuroda02.jpg


見慣れた顔と、見慣れない顔と、入り混じっていたけど、軽く自己紹介をしたりして過ごす。私はあぁ、この人が・・・あのバイクで、あの人が・・・そのバイクか。なんて感じで認識するのだった。

7時25分、恒例のミーティングが始まる。ルートの説明と、人の紹介と、ツーリングのリーダーの挨拶と、誰が先頭で、誰がケツもちか、といった感じに。今回のルートはっずっと下道で真壁を通りつつ適度な山間を抜けて大子町を目指す、というものだった。

では、気をつけてマイペースで走りましょう。という言葉で締めくくられ、それぞれバイクに向かう。
ブォオオン、ドドドドドドドドド・・・
軽い暖気の後、先頭から1台、2台、と出発し始めた。旦那は5台目くらいに、私はその後に続く。道はそんなに混んでいることもなく快調だった。が、なんせ寒い。寒い寒い。晴れるといった予報とは裏腹にずっと細かい霧雨が降っている。じっとりと濡らす、嫌な雨だ。革ジャンの中には半そでのTシャツとトレーナーだ。首にはバンダナ。それでも・・・・寒い!!
fukuroda03.jpg次の休憩場所が真壁、とは聞いていたんだけど、既にトイレに行きたくなっちゃった。
トイレ〜トイレ〜。頭の中で便器の映像が流れる。早くトイレに行きたいよ〜。真壁・・真壁ってどの辺りだっけ。確か筑波山の近くだったよな〜。まだ筑波山は見えないな〜。長いな〜。トイレ〜。トイレを思い続けて20分もするとだんだんピークに達してくる。そうなってくると、道路の振動もやばい。でこぼこ道なんて拷問だ。
早く〜。早く〜。筑波山が見えてきたのに、真壁はまだかぁ〜。

やっとこさ真壁のコンビニ到着。真っ先にトイレへ直行だ〜。冷えは大敵だよ、全く。
この後も何度かの休憩を取りながら、現地へと向かう。
途中で山道へと入っていった。コーナーの多い道はやっぱり楽しい。綺麗に曲がれるかな〜と一つ一つ大事に走っていく。みんな上手いので、山道では車で詰まらない限り、車間はどんどん離れていく。それでも自分のペースを保つことが大事だ。旦那はいつも私のことを考えて走ってくれるので、山道でも先に行ってしまうことがない。「こんな(私の)ペースで楽しいかなぁ」と時々心配になることもある。私は無理しないから、先に行ってもいいのに・・・ね。何度かそう言ってみるものの、「一緒に走るのが
楽しいからいいよ」と言ってくれる。ありがとう。
少し走ると、みんなが停車してる模様。ウィンカーたいて私も左に寄せる。なんでこんな所で停車するんだろう・・・と疑問に思っていると、今度は前の方の人がバイクを降りて前に集まり始めた。なんだろう・・・と私もバイクを降りて前に行くと、一台のバイクがコーナー途中に砂で滑ってこけてしまったらしかった。
既に起こされたバイクはカウルが削れ、少し割れている。本人は、右肘、右ひざに擦り傷を負っていた。こけ方が上手かったと本人は言うし、元気そうだ。バイクも動くことが分かり、大事には至ってないし、問題ないでしょうということで、ツーリングは続行になった。
上手い人でも、転ぶ時は転ぶ。心がキュっと引き締まって、私もより慎重に運転するのだった。砂にも気をつけようと。

袋田の滝に着く頃には青空と太陽が出てきて良い天気。ここでお昼休憩だ。12人が入れる昔ながらの定食やさんを見つけ、狭い駐車場にバイクを泊めた。微妙に坂になっているし、こういうところで立ちゴケしそう・・・と思った。

fukuroda04.jpg


fukuroda05.jpg袋田の滝といえば、鮎。鮎を食べるのが一番良いんだけど、私はなぜかカレーうどんを注文してしまった。よりによってカレーうどんかよ、どこでも食べれるのにね。
みんなは思い思いに刺身コンニャク、鮎の塩焼き、サトイモ団子、なんてものを注文してて美味しそうだったな〜。

ここに2時間くらいいただろうか。ツーリングリーダーは「時間があるので、滝を見たい人はご自由にどうぞ」という。袋田の滝に来たんだから、私はてっきり袋田の滝を全員で見る、と思っていたのに、そういうわけではないらしい。
じゃ、行きたい人だけで行こうかな〜なんて周りを見ると、みんな寝転んだりしてすっかりまったりモード。(行く人・・・いなそう・・・)
同じテーブルの人に「じゃ、滝見にいってこよーっと」と言うと、「え?マジで言ってんの?」という顔された。旦那に至っては小声で「本気?本当に行きたいの?」なんて言って来る始末。そこ、小声じゃなくてもいいんですけど・・・・。
結局、一人で滝を見に行くことにした。私だけ、マイナスイオンを浴びて生き生きしてやるー。
袋田の滝。トンネル通行料300円は高いと思うよ。

さて、ぼちぼち出発である。お店を出て、狭い駐車場に所狭しと停められたバイクを各自思い思いに自分の出やすい体制をつくり、出口から一台一台出て行く。
私も続こう・・・そう思った時、悲劇は起こった。

元々緩い傾斜の駐車場、私の足つきは気持ち不安定な感じだ。バイクの体勢を整える時、もっと出やすいように進行方向に向かってバイクを停めれば良かっただけど、不安定な場所でバイクを押すのもちょっとやな感じだったので、バイクがサイドスタンドできちんと立てる場所で停めて、バイクにまたがった。進行方向は直角に右。1.5m以内で右方向にハンドルを切れば良いだけだった。通常なら恐る恐るではあっても、なんとなくいけるスペースだ。だけど。
その1.5m先にはお店のお土産がずらりと並び、すぐその脇には幼稚園生の子を連れた4人家族がいた。

「あそこ(お店)だけは突っ込んじゃいけない」

「ましてや家族には絶対突っ込んじゃいけない」


私はプレッシャーに負けた。どんなに緩くアクセルを回して、クラッチを切った状態であるのに、「突っ込んじゃう」気がしてしまったのだ。
冷や汗の出る中、それでも出口へと向かおうとした。ブゥゥとアクセル音が聞こえると、「突っ込んじゃうかもしれない」という妄想が私を包む。そんな中途半端な思いでバイクを操作しようとしたので、進もうと勢いをつけ始めたバイクは失速し、でも右にハンドル切らなきゃ突っ込んじゃう!という意識から急激に右にハンドルを切った。私の足は右に付くとも左に付くとも言えず、バイクがどちら側に倒れるなどとも判断が付かず、時速0kmの状態で4,5秒、葛藤の時間が続いた。「突っ込んじゃいけないけど、倒れてもやだ!!頑張れ、私!!」

右か・・・左か・・・・右か・・・左か・・・・

そして・・・・右にいった。


スローモーションのように倒れるバイク。
(最近立ちゴケしなくなったなーって思ってたばかりなのに・・・)
(この駐車場、入った時からやな感じしてたはずなのに・・・・)
(あぁ・・倒れる・・・)

そして、右ミラーが一番初めに地面に付いた。
(ミラー・・・)

バキン。

ミラーが折れるのを目の当たりにしつつ、

ガシャン

バイクも地面へと横たわった。

自分がどうやってバイクから離れたのか覚えていない。頭には
(やっちゃった。起こさなきゃ!)

それしかなかった。

すぐイグニッションをOFFにして必死に起こそうとバイクを引き上げる私。自分一人で起こす気でいた。でも、なかなか起きてくれない。
すぐに旦那とオーナーが駆けつけてくれて、起こしてくれた。起こす前に旦那はスタンドを下ろしていた。教習所で習った、当たり前のことなんだけど、そんなことすらできなかった自分が恥ずかしい。折れたミラーを寂しく思い、とりあえずタンクバックの中に保管した。

倒しちゃったショックで、足は震えているし、心臓はドキドキしてるし、ちょっと半泣きだったけど、背後でさきほどの家族が「あらららら、大変」とか言ってる。恥ずかしさでいっぱいで、とりあえず出発した。ギアをあげる足が、クラッチを握る左手が、アクセルを回す右手が、緊張で震えて自分の手じゃないみたいだ。

たかが、立ちゴケ。されど立ちゴケ。右ミラーが折れちゃったし、心が痛いよ。

カウルにも傷がついたし、ミラーないし、ひょっとしてまたディスクローターとか曲がっちゃってたらどうしよう。
ごめんよ、私のCBR〜。

右ミラーがないっていうのは走行する上で、非常に心もとない。車線変更や、千鳥走行する時や、後、背後がどうなっているか確認する手段が左ミラーと目視に頼るしかなくなる。それに、メット、右にかけられないし・・・(停車しているバイクの右側にメットがかかっているのが、急にうらやましくなった)

こんな状態になっちゃったから、すっかり私は戦意喪失。ってもともと戦意があったわけじゃないんだけど。おとなしく、おとなしく、安全に帰ることだけを考えて走った。

さてさて、花貫ダムで記念撮影を行った。ずらりと並んで、カッコいい!(でももちろん、負傷車は後ろだけどさ・・・)

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この後、帰りは高速道路で帰ることになった。友部SAまでフリー走行。私は、車線変更をあまり必要としない左車線で帰るのだった。

fukuroda06.jpgfukuroda10.jpgfukuroda09.jpg



友部SAが今回のツーリングの最後の休憩場所。駐車場に停まって一息ついていると、後ろから来たバイクに向かって「オイルが漏れちゃっているよ!!」と叫んでいる。ふと見ると、黒いオイルがドバドバドバドバと垂れ流し状態。
あららららあららら、みんなてんやわんやでとりあえずそのバイクを停めさせて診る。今回のツーリングにもバイクショップK-2Projectの社長とオーナーが参加していたので、すぐに診断開始された。ドレインボルトというボルトをどこかで落っことしてきてしまったらしい。SA内にドレインボルトが落ちてはいないか・・・とオイルの点々を遡って高速道路の手前まで歩いてみたけど、見つからなかった。きっと本線で落としてきてしまったに違いない。
彼は、ガソリンスタンドでオイル交換をしたらしく、きっとその際に専用の器具でギューっと締めてくれなかったのでは・・・という結論になった。
みなさんもオイル交換の時は要注意してください。

オイルが抜けきったバイクは乗れないので、彼は社長とタンデムで帰ることに。4月からタンデム走行可になってて本当良かった!!
私の立ちゴケもショックだったけど、彼もきっとすごくショックだったろう、と思った。

今回のツーリングはこんな感じでチョコチョコとハプニングはあったものの、それでも全体で見れば楽しいツーリングだった。こういうハプニングを含めて、ツーリングの思い出になっていくんだろうしね。

でも、もう立ちゴケは勘弁だけど。
posted by JOJO at 09:41| Comment(3) | バイク・ツーリング
この記事へのコメント
久しぶりにコメントします。
立ちゴケは大変でしたね。
何年かに一度はやってしまいます。
でも、人間にケガはなかったのでよしとしましょー。
この日のツーリングは、ほんとに楽しかったです。
峠もいい感じでした。
またご一緒しましょう♪
ところで、私もブログランキングに登録したのですが、今、何位かって言うのはどうやったら見れるんだろ?
まだよくわかっていませんが、ランキング見るのも楽しいですね。
Posted by ima at 2005年04月16日 12:00
本当にお疲れ様でした。
つぎはこけないように・・がんばります。
(ミラーいつ来るんだろう・・)

ランキング、私も今何位か見るのに、ずっとページ送りしてそのページ内で検索かけて見つける、という地道な作業をしてます。
何か簡単な方法はあるのでしょうかね?
Posted by JOJO at 2005年04月18日 12:37
ランキングやはり不便なんですね。
私は「写真(全般) Ranking」でただいま50位代まで行きましたが、ここから先が壁なようで、まったく上に上がらなくなりました。ひとつの目安ですが、頑張ってみようと思います。
Posted by ima at 2005年04月18日 23:50
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