歯は大切に
手塩に育てていた歯をいよいよ抜いてきた。
そもそもこの歯は、詰めものが取れてしまって、治療に行くまでの間に起こった悲劇から始まった。
詰めものが取れてるとはいえ、何も気にせずファミレスの水に入ってた氷をボリボリ噛んだ私。氷のボリボリ音と一緒にゴリン!と怪しい音。そして口の中には何やら溶けない固いものが。
それはまさしく氷の衝撃に耐えきれず欠けてしまった歯であった。
突然のことに、ショックを隠しきれないまま、
(バカバカ、なんで氷なんて噛んだのさ・・・)
(そもそもファミレスの氷なんて食べなくてもよかったのに・・・)
と後悔しても悔やみきれず。
詰めものがとれ、大きな穴が開いていた歯は、持ち主の配慮なき行動により半分かけてしまったのだった。
しょうがないので、当時通っていた会社の近くの見た目奇麗な歯医者さんで治療することになった。
穴が開いた上に半分かけてしまったほとんど歯として成り立たない私の歯は、根っこだけ残して義歯にする治療方法しかなかった。問題の歯は、前歯から数えて5本目の位置。
歯医者さん:「保険の利く歯にしますか?保険の利かない陶器の歯にしますか?」
話を聞くと前者は安い(5千円ほど)が作り物感は否めず、後者は高い(10万ほど!!)がほとんど本物の歯と区別がつかない仕上がりだという。
悩ましい選択を強いられ、悩みに悩んで陶器の歯に決めた。自分に投資だ!(当時結婚もしてなかったし働いてたし)と断腸の思いで決めたのだった。やっぱ歯は一生ものですもの。
出来上がってきた歯はそれはもう、自分の歯の色に合わせてもらったので本物に近い艶と質感。
(思い切って高いのにしてよかった・・・)
と心から思った。
異変が起きたのはそれから2年ほど経った頃。
治療した歯のはぐき部分が膨らんで、大きな水泡(直径5mmくらい?)ができてしまったのだ。押すとなんか違和感あるし、なんだろう?と気にせずにはいられない感じ。
幸いにも、義理のおじさんは歯科大学の教授なので、早々に相談してみることに。
おじさん:「膿がたまっている可能性があるなぁ」と。で、口腔外科が専門の腕の良い歯医者さんを紹介された。
・・のだけど、場所が離れていたので、とりあえず近くの歯医者に行ってみた。
近所の歯医者:「あー。これは抜くしかないねぇ」
治療する方法はないのか、と聞いても無理とのこと。「考えてきます」と伝えつつ、なんだか府におちないので、おじさんに紹介された歯医者に行くことにした。(←初めから行っとけよ、って話も?)
ドキドキしながら池袋にある弥生歯科に行ってみると、とても優しそうな先生。
レントゲンの結果、歯茎の中に膿の袋(←膿のオオモトである)が出来ていてそこから膿が出ているとのことだった。原因としては、前回高価な歯を入れた時の根の治療が上手く行ってなかったのだろうと言う。
やっぱりこの歯、抜くしかないの!?(たった二年で10万終わり?)
治療法としては、歯茎を切り開いて膿の袋を取り除き、根が炎症を起こしてる原因部分を治療して(一部根を削る)歯茎をまた閉じるというもの。
私は他の人よりも全体的に歯の根が短い方で、根っこを削るとそれだけ歯を支える力が弱くなり難しい、と言われた。でも、他の歯医者では抜くしかない と言われたのに、弥生歯科の佐藤先生は
「せっかくの自分の歯だし、歯の寿命が来るまで温存する方向で行きましょうか」と言ってくれたのだった。
自分の歯を温存・・・・なんて素敵な響きなのでしょう。
先生を信じ、歯ぐきを切り開く、結構大掛かりな手術をすることになった。
手術は1時間ほど。入院も必要なく終了だ。2日ほどほっぺたが腫れたけど、術後の経過も良好で
骨もちゃんと育ってきてますねと順調だった。
もうこれでこの歯の心配はなくなった・・・と思っていたのだが、それから2年後くらいの時に、なんか固いものを食べた拍子にミシッとあの歯に違和感を感じた。
急いで佐藤先生に診てもらいに行くと、レントゲンを見ながら
「あー。歯の根が縦に割れちゃってますね・・・」と。
「でも、歯が受けたダメージからすると、持った方だと思いますよ」と。
そっか・・・最後の最後まで頑張ったんだね・・・私の歯。
ここで残された私の選択肢は
1.歯を抜く(鎮痛剤・化膿止めを服用)
a.ブリッジをかける
b.部分入れ歯をする
c.インプラントは根を支える土台(骨)が薄い骨格の為、難しいかも
2.とりあえず、様子を見る
→自然に抜けるかもしれない
→根が縦に割れたことによる膿の通り口は表に向かって出来てるので鼻腔に溜まる心配はない
ということに。授乳中だったので、3日間もあけられないな、とその時は様子を見るというオプションを選択したのだった。
それからというもの、なんとなくその歯が浮いたような、やっぱり傷んでいるだな、という感覚のまま7ヶ月ほど過ごした。その間に、「せっかくの10万の歯が!!!」という思いもこなれていき、
この歯に対して出来るだけの努力はした。という気持ちになっていった。
歯医者に行く前日、旦那に明日歯抜いた後の処置を相談してみた。
JOJO:「ブリッジと部分入れ歯だったら、やっぱブリッジだよねぇ?インプラントはきっと無理と言われると思うんだー」と相談した。
旦那:「部分入れ歯でもいいんじゃない?たとえ入れ歯でも笑ったりしないから」
といいつつ、もう顔がにやけてるぞ?旦那よ?
その顔見て決めた。
絶対、部分入れ歯以外の方法でやってやる!
JOJO:「ブリッジか、インプラントの方向でもう一回聞いてみるよ。」
旦那:「お誕生日プレゼントにポリデント用意しとこうか?」
・・・入れ歯はしません!!
翌日歯医者で抜いてきた。物心ついてから歯を抜くのって初めてだったけど、結構音がリアルだったな。
先生が歯をあっちへこっちへ押して抜く処置をする度にに、ミシミシ音がする歯。これが歯を抜く音なのか、と思わざるを得なかった。
私のように歯の根がはいる土台が薄いタイプでも、インプラントが可能かも、と言われた。なんでもインプラントを埋め込む時に削って出る骨をとっておいて移植する、という方法なんだそうだが。とりあえず、抜いた所の骨がきちんと形成されるまでの3-4ヶ月間は放置プレイです。のちのち歯をいれる時のスペース確保の為に仮歯はいれるみたいなのだけど。
それにしてもインプラントだと高くて1本30万らしい。
ひぇー。。。。。。
自分の歯は大事にしましょう!
Posted by JOJO at 13:25