ふんわりパーマ
その昔、春のふんわりヘアとかいうのが流行り始めた頃(かれこれ6,7年前だろうか)、当時の私は長かった髪をバッサリ短くし、少しのびた、そんな感じの髪型だった。
雑誌で目にするモデルの髪型は、どれもふんわりでやさしげ。
髪の毛が無造作にはねてるその姿に、私もたまにはパーマもかけてみようっていう気になった。なるべく私と似た様な輪郭のモデルの髪型を切り抜いて当時通っていた表参道のヘアサロンに訪れる。
1年以上通っていたそのお店は月1で利用してて、ロングからショートにしたのもここだった。
担当者のお兄さんも面白くて楽しい人で、私の髪のクセをよく理解しててくれていた(と思ってた)。
私は彼を信頼してたし、なにより「切り抜きのモデルような髪になるんだ」という気持ちも合わさって、施術中は会話が弾み、あっという間に時間は過ぎていった。
出来上がったその髪型は・・・
写真の女の子は肩にかかるくらいの長さで、髪全体にゆるやかにパーマがかかっていた。前髪もふんわりとなってて、非常にキュートな髪型だ。自然な感じのメークにうすいピンクの口紅がとても可愛らしい。
(私も、パーマがかかった暁には同じようなメークをしてみよう・・・)
(フェミニンな可愛らしい洋服を着てみよう・・・)
新しいヘアスタイルの出来上がりを目前にして夢は広がっていた。
パーマ液を流した時、結構パーマがかかってるな、と思った。
前髪は濡れた状態で、結構クルンっとしている。
(ま、でもこれからだんだんにスタイリングされていくんでしょ~♪)
持参した見本写真を片手に鏡の中の自分を見つめる。
髪もだんだんに乾き、私の気持ちは落ち着かなくなってきた。
なぜなら。
なぜならなぜならなぜなら。
鏡の中のその人は、全然見本の写真に近づいていこうとしてなかったから。
髪はほぼ乾いているのに、丸顔に前髪がくるんくるん、横の髪もくるんくるん。
それは、、、
かっぷくの良い王様のようであった。
王女でもない。王子でもない。そう、まぎれもなく、王様だ。
トランプのK、と言ったら想像がつくだろうか。
出来上がった私の有様に担当者も少しビックリしたようだった。
担当者:「出来たよ・・・ さ、か、かわいいねっ」
私:「・・・・なんか王様っぽくありません?!」
担当者:「前髪・・・パーマ落としてみようか。」
私:(おぃっ 否定しろよっ)「そうですね・・・お願いします・・・」
かくして、私はこの髪型を王様パーマと名づけた。
そしてこの日以来、私は自分にふんわりパーマを全体にかけることを禁じたのだった。
リベンジなるか?ふんわりパーマ
時は過ぎて・・・・王様パーマ事件から7年。私はほぼロングストレートで数年間を過ごした。しかし、最近のヘアカタログで気になるのはやっぱりふんわりヘア。たまには無造作にはねる髪で秋風を感じてみたいじゃないか。
思い切って、通い始めて4年目の美容室 May Be!?の村上さんに相談することにした。と同時に王様ヘアの苦い過去を打ち明けた。
爆笑の後、「大丈夫よ、心配しないで、パーマかけなさいよ」と。
その一言で、私のふんわりヘアへの決心が固まった。もう、王様にはならないんだ・・・・。
May Be !? はまずドライカットする。この状態で既にこのまま帰っても良いぐらいの髪形だ。しかしこれではいつものヘアスタイルと大して変わらない。今日は何がなんでもパーマかけて帰ろう。
ドキドキの施術時間が過ぎていく。横では旦那が興味深深で私の頭を見ている。
旦那:「どんな王様になるのかな?(わくわく)」
後でしばりあげてやろう・・・
村上さん:「おっ、なかなかいい王様ヘアになりそうよ(笑)」
冗談はその辺までに・・・
2人とも人の気持ちもしらないで、茶化せるだけ茶化す。ま、いーんだけどさ。でも、本当に王様にならないかだけが心配だよーーーーーー
ドライヤーの熱で、濡れた髪がだんだんに乾いていく。
なんか、イマドキっぽい髪型の女の子が鏡の中にいる。
すごいよ、パーマかけたのに、王様じゃない。ちゃんとした女の子になっていたのだった。
しかも、髪型ちょー良い感じ。
ありがとう、村上さん。本当にありがとう。そしてこれからも宜しくお願いします。
Posted by JOJO at 21:28