電報って。
今週末友達が結婚するので、何年ぶりかに電報を打った。昔と違って今は便利である。なんてったって、ネットで24時間受付なのだから!昔は短い文章も長い文章も、電話のオペレーターの人に伝えなければならなかった。難しい漢字や、恥ずかしい言葉もである。定型文を使う手もあるけど、やっぱりどうせ打つなら、自分の言葉で考えたいのが常である。
さて、今回、高校の仲間内でお祝い電報を打つことになった。仲間の一人に文章をお願いする。高校の友達ってバカばかりやってた頃の友達(注:決してバカなわけではない)だから、”感激・感動”する泣かせる文章なんて有り得ない。
「うちらはうちらの言葉を使って気持ちを表現するんだ」をコンセプトに文章が決まった。
2年B組の仲良し組は、**の幸せを皆で過ごした関東地方から願っているよ!
そりゃもうかなり願っているよ!電報からはみ出しちゃってるよ!
さらバイバイ、****(旧性)。そして今日より始まる新姓****さん。
旦那様と幸せな新しい日々を送って下さい。我らとの末長~いお付き合いも忘れないでねん!
チュッ☆
一部抜粋だが、156文字に込められたお祝いの気持ちである。
さて、これをもしオペレーターに頼んで電報を打つと考えよう。
「2年B組の仲良し組は、**の幸せを皆で過ごした関東地方から願っているよ!」
ここは普通である。
「そりゃもうかなり願ってるよ!」
ちょっとこの辺でちょっと赤面する。
「電報からはみ出しちゃってるよ!」
オペレーターの敵意を感じる。
「さらバイバイ、****(旧性)。」
(あ、”さら”はひらがなで”バイバイ”はカタカナでお願いします。)
ちょっと古い表現を使ったことに後悔の念がよぎる。
「我らとの末長~いお付き合いも忘れないでねん!」
(ながーいと伸ばす記号はアルファベットのエスを横にしたようなやつで・・・)
(「忘れないでね!」ではなく、「忘れないでねん!」です。)
ちょっと冷や汗が出てくる。
「チュッ☆」
もうどうにでもなれである。
顔も知らぬオペレーター、自分の名前と電話番号をその人に知られてしまってなんだか弱みをにぎられた気分になってしまう。
やっと、終わった・・・・
そう思ってほっとした所に、「再度繰り返しますね」と抑揚のないトーンで淡々とメッセージを読み上げられる。
「2年B組の仲良し組は・・・・・・
・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・ チュッ☆(ほし)」
お互いに恥ずかしい気持ちは極限に達している。向こうも「チュ☆」なんて言わされると思ってなかったであろう。私だって言って欲しくなかったさ。淡々と読み上げられるから違和感を感じるのだろうか?
・・・・・いやいや、感情を込めて目をつぶりながら、「チュッ」と言われてもそれこそ困リ果ててしまう。
その点ネットは良い。一人でコソコソ、好きな様に文章を奏でることができる。確認だって、見た目の改行だって何度でも納得いくまでやり直し可能。過激な言葉だってお茶の子さいさいだ。
一連のやり取りなくして、私はネットにて電報を打ち終えた。気分は恥ずかしいどころか、達成感でいっぱいである。
それにしても、ぬいぐるみ電報(2,100円)に156文字の電報で5,533円の請求。
文字だけで実に3,433円である。一文字22円強の計算だ。もらったらうれしい電報だけど、すっごく高いんだね。好きなぬいぐるみ買って、電報と同じようなお手紙を書いて郵送で送ったとしても、半額で納まるのではないだろうか。それでも、やっぱり慶弔行事には電報は日常茶飯時に行われる。
ぼったくりだぜ、電報。恐るべし、電報。
Posted by JOJO at 07:46